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ちくま学芸文庫

数学の影絵

数学の抽象概念は日常の中にこそ表裏する。数学の影を澄んだ眼差しで観照し、その裡にある無限の広がりを軽妙に綴った珠玉のエッセイ。解説 高瀬正仁

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51162-1

Cコード

0141

整理番号

-13-4

2023/01/10

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

本書所収のエッセイ「林檎の味」では感覚の本質、「数学とは何か」では公理主義と抽象化、「四色の地図」は集合論、数学基礎論、位置解析学と展開して四色問題に及ぶ。日常の何気ない生活のなかにこそ数学の抽象的な概念は生起し、そこに数学の影を認めることができると著者は説く。無限に伸展する数学の影を発見し、その探究の喜びを縦横無尽に綴った数学エッセイ。第1回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。解説 高瀬正仁

目次

林檎の味
暑さずれ・寒さずれ
詩人と数学者
トロヤ人口調査―年少の人たちのために
科学と呪術
卓子が動く話
若返り年
算術以前
動く地球、動かぬ地球
数学を怖がる話〔ほか〕

著作者プロフィール

吉田洋一

( よしだ・よういち )

吉田 洋一(よしだ・よういち):1898年東京生まれ。1989年逝去。東京帝国大学理学部数学科卒業。第一高等学校教授、東京帝国大学助教授、フランス留学を経て1930年北海道帝国大学教授。1949年立教大学理学部数学科教授。著書:『零の発見』、『微分積分学序説』他多数。M&Sでも『微分積分学』、『ルベグ積分』、『数学序説』(娘婿の赤摂也と共著)を収録。

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