API Error: too_many_requestsAPI Error: too_many_requests

loading...

ちくま学芸文庫

増補改訂 境界の美術史

——「美術」形成史ノート

国家、制度、性、ジャンル、主体……。外在的な近代化から内在的なモダニズムへ。日本における「美術」概念の成立に迫った画期的論集。解説 中嶋泉

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51198-0

Cコード

0170

整理番号

-30-2

2023/09/07

判型

文庫判

ページ数

560

解説

中嶋 泉

内容紹介

国家、制度、性、ジャンル、主体……。外在的な近代化から内在的なモダニズムへ。日本における「美術」概念の成立に迫った画期的論集。解説 中嶋泉

===
現在の美術を作り出した「境界」が引かれ、社会に浸透していく過程を、制度史的視点から捉えた画期的論集。近代において「美術」概念や日本画をはじめとする諸ジャンルは、いかにして形づくられ、純化へと向かっていったか。衝突や動揺を引き起こしつつも、五感の秩序における視覚の優位、工業社会の到来、固有の造型芸術への意志、これら三つが推進力となって「美術」は成立した。だが、その境界は画定し切ったわけではない。裂け目を孕みながら、未完の運動体として今もわれわれの目の前にある。『眼の神殿』と対をなす本書は、新たな作品創造と歴史記述の可能性へと読者を導く。
===

何が美術を規定したのか
概念とジャンルの成立、そしてその先へ──
『眼の神殿』と対をなす画期的論集

===

目次

序章 「美術」概念の形成とリアリズムの転位
1 国家と美術(「日本美術史」という枠組み
文展の創設
国家という天蓋―「美術」の明治二〇年代
美術における「日本」、日本における「美術」―国境とジャンル)
2 性と国家(裸体と美術―違式〓(かい)違条例を軸に
美術における政治表現と性表現の限界)
3 美術の境界―ジャンルの形成(「日本画」概念の形成に関する試論
「工芸」概念の成り立ち
「彫刻」ジャンルの形成)
4 制度から主体へ(工業・ナショナリズム・美術
印象と表現―日本印象主義のアポリア)
終章 「分類の時代」の終わりに

著作者プロフィール

北澤憲昭

( きたざわ・のりあき )

1951年生まれ。美術評論家、美術史家。女子美術大学名誉教授。著書に、『眼の神殿』(ちくま学芸文庫)、『岸田劉生と大正アヴァンギャルド』(岩波書店)、『「日本画」の転位』『〈列島〉の絵画』『逆光の明治』(いずれも、ブリュッケ)、『アヴァンギャルド以後の工芸』(美学出版)、『美術のポリティクス』(ゆまに書房)、『反覆する岡本太郎』(水声社)など。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

いま話題の本