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ちくま学芸文庫

国家とはなにか

国家が存立する根本要因を「暴力をめぐる運動」の中に見出し、国民国家の成立から資本主義との関係までを論じ切った記念碑的論考。

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51211-6

Cコード

0110

整理番号

-58-1

2023/11/09

判型

文庫判

ページ数

336

解説

大竹弘二

内容紹介

国家が存立する根本要因を「暴力をめぐる運動」の中に見出し、国民国家の成立から資本主義との関係までを論じ切った記念碑的論考。 解説 大竹弘二

===
国家とはなにか、国家が存在しているとはどういうことか。こうした根本問題を透徹した思考で解き明かす。まず、国家を存立させ、その諸活動を生み出している根本要因とは何かが考察され、暴力をめぐる運動の中にそれがあることが見極められる。その上で?Aその根本要因からいかなる歴史的条件の下で現在のような国家のあり方が生み出されていったのかが論じられる。主権とはなにか、国民国家はいかにして形成されたのか、国家と資本主義はどのような関係にあるのか。こうした問題を一貫した視座から論じ切った記念碑的論考。

目次

第1章 国家の概念規定
第2章 暴力の組織化
第3章 富の我有化と暴力
第4章 方法的考察
第5章 主権の成立
第6章 国民国家の形成とナショナリズム
第7章 国家と資本主義

著作者プロフィール

萱野稔人

( かやの・としひと )

1970年生まれ。津田塾大学総合政策学部教授。哲学者。早稲田大学卒業後に渡仏し、2003年、パリ第10大学大学院哲学研究科博士課程を修了(博士・哲学)。専門は政治哲学、社会理論。著書に『新・現代思想講義 ナショナリズムは悪なのか』『名著ではじめる哲学入門』(ともに、 NHK出版新書)、『暴力はいけないことだと誰もがいうけれど』(河出書房新社)、『暴力と富と資本主義』(KADOKAWA)、『死刑 その哲学的考察』 (ちくま新書)、『リベラリズムの終わり』(幻冬舎新書)ほか多数。

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