大槻如電
( おおつき・じょでん )大槻如電(おおつき・じょでん):1845?1931年。磐渓の長男。弟は国語辞典『言海』編纂者の文彦。海軍兵学寮皇漢学教官を経て、文部省で『新撰字書』編集に携わったのち1874年退官。和漢洋学から文芸、音楽、舞踊まで博学多才であり、以後在野の学者として活躍した。著書に、『舞楽図説』『俗曲の由来』『東西年表』など多数。
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学者・大槻如電が、江戸三百年の服飾の変化を、幾度もの改革、大火や風呂の流行といった背景とともに語る服飾史入門。図版多数。解説 大久保尚子
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ざっと三百年間の移り変わりを述べることに致します──。大火や幾度もの改革、風呂屋や歌舞伎の流行といった時代背景・風俗とともに語る江戸服飾史入門。明治期、学者・大槻如電が三越呉服店の依頼をうけて講談調で記した原稿に、注釈や図版を多数加え、現代人向けに編集した。金ピカの裃を着て真面目な顔でいる武士たち、ひいきの役者の紋を銀簪に彫る女たち、度重なる倹約令を経てなお新たな流行を作り出す江戸の人々の姿が活写される。当時の語りの面白さを残したユニークな書であり、着物、履物、流行りの模様、髪型、帯の締め方までを詳細に示す貴重な資料である。
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金ピカの裃、蝙蝠羽織、下げ髪、パッチ、駒下駄、帯の締め方……
江戸の流行を語り尽くす!
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第1談 慶長、元和、寛永、正保、慶安、承応、およそ五十年
第2談 明暦、万治、寛文、延宝、二十五年
第3談 天和、貞享、元禄、宝永、正徳、三十五年
第4談 享保、元文、寛保、およそ三十年
第5談 延享、寛延、宝暦、明和、安永、天明、四十五年
第6談 寛政、享和、文化、文政、天保、五十二年
第7談 天保、弘化、嘉永、安政、万延、文久、元治、慶応、およそ三十年
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