十字架の聖ヨハネ
( じゅうじかのせいよはね )十字架の聖ヨハネ(Juan de la Cruz):1542?91年。スペイン中北部に生まれる。神秘家、聖人、教会博士。観想生活を旨とするカルメル会の修道士となり、アビラのテレサとともに同修道会の改革に従事。著書に『暗夜』『霊の賛歌』『愛の生ける炎』がある。
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1,980
円978-4-480-51279-6
0116
-22-1
2025/01/09
文庫判
592
頁鶴岡賀雄
神との合一に到るための階梯を詳述したカトリック神秘思想を代表する作品。ヨハネは自らの詩に註解を施すかたちで神学的思索を行い、魂の浄化に向かう道を指し示す。「この山にはただ神の誉れと栄光だけが住まう」とされるカルメル山。すべてが闇の内へと沈む「暗夜」を通り抜け、山の頂きへ達するには、この世のあらゆることどもから──自分自身からさえも──逃れなければならない。魂の全き赤裸と神的一致をめぐる教説は、キリスト教徒を超えて人々に多大な影響を与えた。スペイン文学の至宝でもある古典を名訳でおくる。 解説 鶴岡賀雄
序文(御聖体のルチオ神父)
霊魂の能動的暗夜
第Ⅰ部 感覚の能動的暗夜
第Ⅱ部 精神の能動的暗夜――理性
第Ⅲ部 精神の能動的暗夜――記憶と意志
訳者あとがき
訳語解説
解説(鶴岡賀雄)
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