まえがき
第1章 一九二九年
1 哲学博士ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン
2 伝説の人
3 復帰の年
第2章 『論理哲学論考』とはどんな書物か(一)
1 巨大な小冊子
2 『論考』のスタイル
3 「この本は教科書ではない」
第3章 『論理哲学論考』とはどんな書物か(二)
1 『論考』のメッセージ
2 フレーゲとラッセル
3 「最終的解決」
第4章 ウィーンからケンブリッジへ
1 ウィーンの少年時代
2 音楽
3 工学から数学へ、そして哲学へ
第5章 否定の謎
1 「この部屋に河馬はいない」
2 『論考』の「根本思想」
3 「論理に関するノート」(一九一三年)
第6章 像としての命題
1 『論考』までの草稿群
2 「命題において世界は実験的に構成される」
3 存在論の方法としての言語分析
第7章 語りえぬ事柄
1 「神と人生の目的」
2 言語・世界・私
3 言語の内と外
第8章 再出発と破局
1 「かれはひとことも理解していません」
2 愛と性
3 小学校教師
第9章 復帰までの道のり
1 「告白」
2 ウィトゲンシュタインの建てた家
3 ブラウワー講演
第10章 ふたたびケンブリッジにて
1 「もっとも自由な人間」
2 言葉の問題
3 膨大な遺稿群
第11章 現象言語
1 『論考』と現象主義
2 「論理形式について」
3 現象言語から日常言語へ
第12章 意味と検証
1 フリードリヒ・ヴァイスマン
2 表象としての世界
3 表出と基準
第13章 哲学とは何か
1 哲学の必要性
2 「ビッグ・タイプスクリプト」の哲学論
3 独断論からの訣別
第14章 『哲学探究』まで(一)
1 はさみと糊
2 『哲学探究』第一部の成立過程
3 未完の哲学探究
第15章 『哲学探究』まで(二)
1 「この本は一冊のアルバムにすぎない」
2 「旧い見解と新しい見解」
3 「この時代の暗闇」
第16章 意味と理解
1 意味と使用
2 意味と像
3 理解と規則
第17章 私的言語
1 「私的言語の議論」
2 クリプキの解釈
3 感覚の文法
第18章 数学の哲学
1 期待と失望
2 計算と散文
3 「数学とは雑多な技法の寄せ集めである」
第19章 心理学の哲学
1 フロイトの弟子
2 「実験的方法と概念的混乱」
3 「感情に彩られた考え」
第20章 最期の日々
1 死の影のなかで
2 始まりへの意志
3 『確実性の問題』の問題
第21章 科学主義に抗して
1 衝撃から無視へ
2 理論への誘惑
3 ウィトゲンシュタインの教えること
補章 二一世紀のウィトゲンシュタイン
1 『論考』の「断固読み」とその余波
2 書かれたものと話されたもの
3 ウィトゲンシュタインと日本の哲学
ウィトゲンシュタイン略年譜
主要著作ダイジェスト
キーワード解説
読書案内
あとがき
ちくま学芸文庫版あとがき
参考文献一覧
索引