柳澤嘉一郎
( やなぎさわ・かいちろう )一九三一年長野県生まれ。生物学者(遺伝学)。東北大学理学部卒業後、コロンビア大学大学院博士課程修了。ブランダイス大学、スローン・ケタリング癌研究所、東京教育大学教授などを経て、筑波大学教授。現在、筑波大学名誉教授。著書に『遺伝学』(岩波書店)、『ヒトという生きもの?x(草思社、第五二回日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など。
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現代社会は利己主義がはびこっているように見える。しかし人は、しばしば自分の身を危険にさらしても他人を助けようとし、困っている人を助けたいと願う。この利他的な感情はどこから生まれてきたのだろうか。ヒトを利他行動に駆り立てるものは、本能なのか学習なのか。共感、信頼、情愛はどうすれば育てられるのか―。脳科学、遺伝学、分子生物学の最新知見を交え、ヒトという生物、ヒト社会の本質に迫る。
第1章 人の性格を読む
第2章 本能か学習か
第3章 行動と脳
第4章 ヒトを変える脳内物質
第5章 信頼と愛情を生みだすホルモン
第6章 人はなぜキレるのか
第7章 三歳児神話はほんとうか
第8章 利他性はどこからくるか
第9章 利他的な遺伝子
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