金賛汀
( きむ・ちゃんじょん )一九三七年京都生まれ。ノンフィクション作家。朝鮮大学校卒業後、雑誌記者を経て独立、主に在日朝鮮人問題、教育問題について執筆を続ける。著書に『拉致』(ちくま新書)、『パルチザン挽歌』(御茶の水書房)、『朝鮮総連』『将軍様の錬金術』(新潮新書)、『韓国併合百年と「在日」』(新潮選書)、『在日義勇兵帰還せず』『非常事態宣言1948』(岩波書店)など多数。
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北朝鮮の建国者にして独裁者・金日成。抗日パルチザンとして出発した彼が戦後元山港に帰還したとき、その身はソ連の軍服をまとっていた―。所属先は「極東ソ連軍第88特別狙撃旅団」。北朝鮮政府によって、全貌は長らく秘匿されてきた部隊である。中央アジアから極東まで、関係者の証言から照らし出される旅団とその時代の姿とは。北朝鮮現代史の虚構を根底から突き崩す著者畢生のノンフィクション。
第1部 遠い彼方からの歴史の証言者(北朝鮮現代史の虚構を暴く生き証人たち
天山山脈の彼方から
中国東北の地に元パルチザンたちを訪ねて)
第2部 満州の荒野に散った朝鮮独立運動の志士たち(中国大陸を舞台に
中国革命に挺身した朝鮮人たち
満州―東北抗日パルチザンの誕生)
第3部 幻の狙撃旅団(抗日連軍のソ連領逃避と南北の野営
第88旅団の成立
ソ連軍に組み込まれた隊員たちの生活
独・日の敗色と旅団の参戦準備
密やかな「凱旋」)
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