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筑摩選書

鬼滅の社会学

——家族愛・武士道から〈侠の精神〉の復権まで

『鬼滅の刃』が包含する普遍の問いを総ざらい。『武士道』『八犬伝』等の古今東西の作品からトッド、ニーチェ、ウェーバーの思想までを総動員して考察する。

定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01751-2

Cコード

0336

整理番号

234

2022/08/09

判型

四六判

ページ数

288

解説

内容紹介

『鬼滅の刃』が包含する普遍の問いを総ざらい。『武士道』『八犬伝』等の古今東西の作品からトッド、ニーチェ、ウェーバーの思想までを総動員して考察する。

目次

プロローグ 鬼と闘うサムライの物語に心惹かれる―人と人との関係性が弱まっている時代に
第1章 誰もが「鬼滅」を語っている―大ヒットの源泉にあるものへ
第2章 あなたは鬼になるか?―弱く、醜悪という反面教師
第3章 愛と確執の舞台―家族という乱反射
第4章 仇討ちのどこがわるい―封じられた「民衆の正義感」
第5章 “侠の精神”とは何か―自己犠牲という責任の取り方
第6章 平民の武士道―「鬼滅」による「義理人情」の復権
第7章 “責任”を取り戻す―ニーチェ的主題を生きる鬼殺隊員たち
エピローグ “〓の精神”を生きる医療者たちに学ぶ―ブラック・ジャックと中村哲医師らの実践から

著作者プロフィール

井上芳保

( いのうえ・よしやす )

1956年北海道生まれ。社会学者。東京学芸大学大学院修士課程修了。札幌学院大学教授、日本社会臨床学会運営委員などを歴任。単著に『つくられる病――過剰医療社会と「正常病」』(ちくま新書、2014年)など。編著に『「心のケア」を再考する』(現代書館、2003年)など。最近の論文に「「ミスター・ノーマルがいっぱい」を、遊びつつ学ぶ」(『苫小牧駒澤大学紀要』36号(最終号)、2021年)、「医師たちには義?心の発揮が求められている」(『性の健康』21巻1号、2022年)。本書関連論文に「ルサンチマンの社会学の構想――ニーチェ的主題の継承をめざして」(『思想』773号、1988年)。

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