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筑摩選書

人新世と芸術

人類の発展で地球規模の環境変化が起きた時代・人新世。優れた観察者で記録者だった画家たちはその変化をどう描いたか。新たな西洋美術の見取り図を提案する。

定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01797-0

Cコード

0320

整理番号

280

2024/05/15

判型

四六判

ページ数

256

解説

内容紹介

人類の発展で地球規模の環境変化が起きた時代・人新世。優れた観察者で記録者だった画家たちはその変化をどう描いたか。新たな西洋美術の見取り図を提案する。

画家たちは捉えていた
ここにある危機を

逼迫する人類最大の課題を念頭に
西洋美術を読みなおす

人新世(アントロポセン)。人類が地球の地質や生態系に与えた影響に注目し、近年提唱されている地質区分である。人新世は、気候変動や環境破壊をもたらし地球を危機に陥れた。では芸術はこれとどうかかわってきただろう。美術作品は環境変化にきわめて敏感であり、芸術とサイエンスをつなぐものとしてエコロジーの思想は培われてきたのではないか。そういった見通しの下、17世紀から20世紀に描かれた美術作品に焦点を当て検討する。優れた観察者で、記録者だった画家たちはその変化をどう描いただろう。新たな西洋美術の見取り図を提案する。

目次

第1章 かつて地球は寒かった―小氷期とコロニアリズム
第2章 エコロジーとエコノミー
第3章 火山の噴火
第4章 アルプスの氷河
第5章 産業革命の表象
第6章 霧のロンドン
第7章 印象派と大気汚染

著作者プロフィール

岡田温司

( おかだ・あつし )

岡田 温司(おかだ・あつし):1954年広島県生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授。現在、京都精華大学大学院特任教授。専門は西洋美術史・思想史。著書『モランディとその時代』(人文書院)で吉田秀和賞、『フロイトのイタリア』(平凡社)で読売文学賞を受賞。ほかに、『反戦と西洋美術』(ちくま新書)、『西洋美術とレイシズム』(ちくまプリマー新書)、『最後の審判』『マグダラのマリア』『アダムとイヴ』(中公新書)、『デスマスク』 『黙示録』(岩波新書)など著書多数。

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