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筑摩選書

日蓮の思想

——『御義口伝』を読む

日蓮の講義を弟子が筆記した『御義口伝』にみえる日蓮の法華経解釈、さらにその底流にある人間主義的な思想について、講義をテーマ別に再構成しつつ解説する。

定価

2,420

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01799-4

Cコード

0315

整理番号

281

2024/06/12

判型

四六判

ページ数

448

解説

内容紹介

法華経と日蓮
その本当の教えに迫る

『御義口伝』は、日蓮が身延山で口述した法華経についての講義を、弟子の日興が筆録したものとされるが、その難解さ故に解説書は少ない。そこに展開されている日蓮の法華経解釈、ひいてはその底流にある仏教思想を、NHK「100分de名著」の名講義でも知られる著者が懇切丁寧に解説する。南無妙法蓮華経と唱えるのは、失われた自己を回復し、真の自己に目覚め、人格を完成させるためだと日蓮は説く。そうした日蓮の人間主義の思想を、『御義口伝』をテーマ別に再編成しつつ読み解く。

目次

はじめに

総 論 南無妙法蓮華経とは
第一章 自己の探求
第二章 汝自身を知れ
第三章 日蓮の時間論
第四章 普遍思想としての人間尊重
第五章 日蓮の男性観・女性観
第六章 人間離れした諸仏・菩薩への批判
第七章 神通力の意味の塗り替え
第八章 仏教における信
第九章 日蓮の仏国土観
第十章 日蓮の死生観

参考文献
あとがき
索引

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