loading...

筑摩選書

ほんとうのフロイト

——精神分析の本質を読む

現象学から迫るフロイト思想の核心!

人間の欲望と不安に関するフロイトの深い洞察にこそ、普遍的な人間性の本質が見られる。「本質論の観点」からフロイト理論を捉え直し、フロイト像を再構築する。

定価

1,925

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01815-1

Cコード

0311

整理番号

296

2025/01/15

判型

四六判

ページ数

288

解説

内容紹介

人間はなぜ心を病むのか?
現代人の心理を洞察した
天才による未来への遺産

===
フロイトの慧眼は人間論にある。人間の欲望と不安に関するフロイトの深い洞察にこそ、普遍的な人間性の本質がある。人間性に関するフロイトの理論――幼児性欲論やエディプス・コンプレックス、リビドー論、去勢不安など――は独特な仮説で、科学的に証明できない。だがその理論が指し示す現象の意味を吟味し、仮説の裏側にある本質を考察するという「本質学の観点」から諸理論を捉えなおせば、現代的な意義が明らかになり、見過ごされてきたほんとうのフロイト像が見えてくる。

目次

序 章 精神分析の世紀
第1章 心の治療の革命家――精神分析のはじまり
第2章 無意識のはたらき――前期における無意識の考察
第3章 欲望の精神分析――中期における性欲論の展開
第4章 自己の精神分析――後期における自我論の確立
第5章 神経症とは何か?――精神病理の本質
第6章 精神分析とは何か?――心の治療と技法の本質
第7章 人間とはどのような存在か?――解釈の妥当性をめぐる二つの視点
終 章 現代社会におけるフロイト思想
あとがき

著作者プロフィール

山竹伸二

( やまたけ・しんじ )

1965年生まれ。著述家。学術系出版社の編集者を経て、現在、哲学・心理学の分野で批評活動を展開。大阪経済法科大学客員研究員。著書『「認められたい」の正体』(講談社現代新書)、『不安時代を生きる哲学』(朝日新聞出版)、『「本当の自分」の現象学』(NHKブックス)など。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「筑摩選書」でいま人気の本

これから「大人」になる人たちへ