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筑摩選書

詳伝 小杉放菴

——近代日本を生きた画家とその交流

マルチな才能に満ちた画家と明治・大正・昭和の画壇を活写!

漫画家・洋画家・日本画家という3つの顔を持ち、日本美術院再興、東大安田講堂壁画制作など日本美術界を牽引した画家の本格評伝。水沢勉氏推薦、カラー口絵付。

定価

2,750

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01827-4

Cコード

0371

整理番号

0311

2025/08/07

判型

四六判

ページ数

408

解説

内容紹介

漫画家、日本画家、洋画家、歌人、
テニスプレーヤー、日本美術院再興、春陽会設立……

マルチな才能に満ちた画家と
明治・大正・昭和の画壇を活写!

多才ゆえにその全体像が捉えにくかった
芸術家の本格評伝、ついに登場!!

===
独自の表現を追い求め、多くの同時代人と集った生涯
この本に出てくる放菴の周りの人々(50音順)
青木繁、芥川龍之介、浅井忠、有島武郎、石井柏亭、泉鏡花、出光佐三、今村紫紅、巖谷小波、内田祥三、生方たつゑ、梅原龍三郎、小川芋洗、荻原守衛、押川春浪、岸田劉生、木村荘八、国木田独歩、倉田白羊、黒田清輝、下村観山、シャヴァンヌ、田山花袋、中川一政、細川護立、満谷国四郎、森田恒友、矢野龍渓、山本鼎、横山大観、吉田博、萬鐵五郎……
===

若き青木繁のライバルであり、国木田独歩も認める文才の持ち主。洋画家として「日展」の前身である「文展」で二年連続の最高賞受賞。欧州遊学後は南画を手掛け、「片ぼかし」の手法を編み出すなど、横山大観ら多くの日本画家たちに影響を与えた。春陽会の設立の中心人物として活躍し、東京大学安田講堂の壁画を完成させる。美術史上いくつもの重要な役割を果たしたにもかかわらず、その多彩な才能ゆえ全体像が理解されにくかった小杉放菴の本格的評伝。

目次

表現の地肌に触れる。──小杉未醒(放庵・放菴)への道案内 水沢勉
はじめに
第一章 日光の山中にて
第二章 不同舎入塾
第三章 『戦時画報』特派員
第四章 独歩と共に
第五章 水戸コネクションの拡がり
第六章 田端の運動家
第七章 『方寸』同人
第八章 欧州遊学
第九章 日本美術院再興をめぐって
第十章 春陽会設立
第十一章 壁画制作への情熱
第十二章 『奥の細道画冊』の旅
第十三章 摠見寺その他の襖絵
第十四章 赤倉の山荘にて

あとがき
参考文献一覧
人名索引

著作者プロフィール

川村伸秀

( かわむら・のぶひで )

川村 伸秀(かわむら・のぶひで):1953年東京生まれ。文筆家・編集者。著書に『坪井正五郎 日本で最初の人類学者』(弘文堂)、『斎藤昌三 書痴の肖像』(晶文社)など。山口昌男との共著に『回想の人類学』(晶文社)、真島一郎との編著に『山口昌男 人類学的思考の沃野』(東京外国語大学出版会)。山口昌男著『エノケンと菊谷栄 昭和精神史の匿れた水脈』(晶文社)をはじめ、斎藤昌三著『少雨荘書物随筆』・坪井正五郎著『うしのよだれ』を含む「知の自由人叢書(全五巻)」(国書刊行会)、『柳田泉の文学遺産(全三巻)』(右文書院)、横田順彌著『近代日本奇想小説史 明治篇・入門篇』(ピラールプレス)の編著がある。

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