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筑摩選書

和平学入門

——戦争を止める13の法則

紛争解決学が提唱する知のフロンティア 和平学誕生!

従来の紛争解決学を「和平学」へとヴァージョンアップし、多くの実例から導き出した和平法則をもとに、国際紛争における和平合意と平和構築への道を描き出す。

定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01832-8

Cコード

0331

整理番号

0314

2025/09/16

判型

四六判

ページ数

256

解説

内容紹介

戦争を止めるにはどうすればよいか。紛争を和平合意へと至らせる方法を科学的に研究してきた紛争解決学を、さらに「和平学」へと刷新。日本国内の法的な視点から紛争解決学を実践してきた弁護士と、NGOを通じた実務と研究の二刀流で国際紛争における紛争解決学を追究してきた国際政治学者が、数多くの実例から導き出した13の和平法則をもとに、和平合意までの交渉・仲介の道と和平合意後の平和構築の道を理論と実践を往復しつつ描き出す、和平への新たな知的挑戦。

目次

はじめに 廣田尚久

序 章 和平学とは何か――紛争解決学2.0
1 紛争解決学の成立の経緯
2 紛争解決学から和平学へ

第一章 法律学からの紛争解決学(ミクロ起点)
1 紛争と解決
2 紛争解決規範
3 和解の源流と論理構造
4 和解の技術

第二章 国際関係論からの紛争解決学(マクロ起点)
1 紛争と解決
2 紛争解決規範
3 和解の源流と論理構造
4 和解の技術

第三章 和平法則――戦争を止める13の道標
1 総論的な和平法則
 第1法則 囚人ジレンマの法則
 第2法則 戦況の法則
 第3法則 真逆の法則
 第4法則 対話と合意の法則
 第5法則 正義に蓋の法則 
 第6法則 「目には目を」不可能の法則
 第7法則 懲罰無効果の法則
 第8法則 和平先行の法則
2 手続的な和平法則
 第9法則 調停有効の法則
 第10法則 仲裁有望の法則
3 実体的な和平法則
 第11法則 規範使用の法則
 第12法則 過酷条件回避の法則
 第13法則 卓抜の法則
4 検証――トランプの和平工作

第四章 和平合意――交渉と仲介の諸理論
1 和平交渉とは何か
2 交渉理論の要点と課題
3 仲介とは何か――その可能性と限界

第五章 和平合意後の和解
1 和解の概要
2 和解の四要素と事例

第六章 日本外交の羅針盤――和平法則を用いた仲介者
1 平和への道標――日本の外交と和平法則
2 和平に向けて日本ができること

終 章 平和実現へのパラダイムシフト
1 軍縮と核廃絶
2 和平学の展望と課題

参考文献

あとがき 上杉勇司

著作者プロフィール

廣田尚久

( ひろた・たかひさ )

廣田 尚久(ひろた・たかひさ):1938年、平壌生まれ。東京大学法学部卒業後、川崎製鉄勤務を経て弁護士に。紛争解決学を専門とし、法政大学法科大学院教授、司法制度改革推進本部ADR検討会委員などを経て、地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)監事。著書に『紛争解決学』(信山社、1993年)、小説『地雷』(毎日新聞社、1996年)、『和解という知恵』(講談社現代新書、2014年)、『共存主義論 ポスト資本主義の見取り図』(信山社、2021年)、『ウクライナ戦争と和平法則』(東京図書出版、2023年)など。

上杉勇司

( うえすぎ・ゆうじ )

上杉 勇司(うえすぎ・ゆうじ):1970年、静岡県沼津市生まれ。現在、早稲田大学国際学術院教授、沖縄平和協力センター副理事長。国際基督教大学卒業後、米国ジョージメイソン大学・紛争分析解決研究所で紛争分析解決学修士号取得。英国ケント大学国際紛争分析学博士号取得。フィリピン・ミンダナオ和平プロセスにて独立警察委員会に日本政府代表として派遣され、自治区における治安維持・警察活動に関する合意作成を支援し、フィリピン国家警察とモロイスラム解放戦線との協議を仲介。著書に『紛争地の歩き方』(ちくま新書、2023年)、『どうすれば争いを止められるのか』(WAVE出版、2023年)、『クーデター』(中公新書、2025年)、『変わりゆく国連PKOと紛争解決』(明石書店、2004年)、共著に『紛争解決学入門』(大学教育出版、2016年)、『国際平和協力入門』(ミネルヴァ書房、2018年)、『ワークショップで学ぶ紛争解決と平和構築』(明石書店、2010年)などがある。

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