梁石日
( やん・そぎる )梁石日(やん・そぎる):1936ー2024年。大阪生まれ。高校卒業後、さまざまな職を転々とした後、東京でタクシードライバーとなり10年間つとめる。その間に書いた『狂躁曲』でデビュー。同作は映画化もされた。1998年『血と骨』で山本周五郎賞受賞。著書に『夜を賭けて』『闇の子供たち』他多数。
loading...
タクシーの内外にくりひろげられる、都会の昼の顔、夜の顔。からむ客、コッテリ熱い恋人たち、すごみをきかせるヤッちゃん。主人公の運転手が朝鮮人であることが分かった時の客や同僚の反応など、人々の欲望、喜び、怒り、哀しみを乗せ、タクシーは今日も走りつづける。在日朝鮮人の目を通して描かれる爛熟した大都会に生きる人々の滑稽にしてシリアスな物語。
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。