紀田順一郎
( きだ・じゅんいちろう )紀田 順一郎(きだ・じゅんいちろう):1935年、横浜生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。評論家、作家。近代史、出版論、書誌、言語とコンピュータなどの分野で旺盛な評論活動を展開、推理小説も手がける。著書に『古本屋探偵の事件簿』『東京の下層社会』『幻想と怪奇の時代』(2008年度日本推理作家協会賞)『蔵書一代』など、訳書に『M・R・ジェイムズ怪談全集』など多数。三一書房より『紀田順一郎著作集』(全8巻)が刊行されている。
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太古のロマン「古事記」、王朝の色好み「伊勢物語」、女色家と男色家の論??u田夫物語」、江戸のエクソシスト「雨月物語」など過去にくり返し読まれ、読みつがれてきた代表的古典82篇をいきいきと簡潔に紹介する。書物の形態、作者の生涯や伝承にまつわるエピソードをまじえ、古典の持つ生命力をよみがえらせ、魅力を語る。
第1章 古代(太古のロマン『古事記』
古代人の哀歓『風土記』
古代史の虚実『日本書紀』 ほか)
第2章 中世(小さな巨編『方丈記』
貴族の挽歌『平家物語』
無垢の歌『金槐和歌集』 ほか)
第3章 近世(人は石垣『甲陽軍鑑』
野放図な哄笑『昨日は今日の物語』
異教徒の置土産『伊曾保物語』 ほか)
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