ちくま新書

日本経済の死角
─収奪的システムを解き明かす
河野龍太郎
著
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テレビへの恐怖と嫌悪はどこからくるのか。テレビは解放のメディアになりうるのか。テレビが生んだ新しい視覚文化をめぐるさまざまな論争、湾岸戦争のTV中継の深層などの分析を通して、「イ」の字を写し出した魔法の小箱から国境を越える巨大メディアに成長し、今またマルチメディア時代に向けて変容しようとするテレビの20世紀を眺望する。テレビの思想史の新たな試みである。
第1章 脅迫するテレビ―筒井康隆による「テレビ地獄めぐり」
第2章 テレビ小史―誕生から発展まで
第3章 メドゥーサの箱―20世紀思想史のなかのテレビ
第4章 テレビ・バッシング1―1950‐60年代
第5章 テレビ・バッシング2―1970年代以降
第6章 触覚的メディアの現実―テレビ的日常性の構造
第7章 ゆらぐ「現実」のなかで―ボードリヤールと湾岸戦争
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