ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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小選挙区制を導入すれば政治はよくなるというのは幻想だったのだろうか。選挙制度改革は、政党本位、政策本位の選挙を実現し、政権交代が可能な二大政党による政治が確立されるはずであった。だが、現実はいまやほとんど逆の方向へ向かっているのではないか。1997年オックスフォードに滞在した著者は、十八年間続いた保守党政権が総選挙によって敗北し、ブレア首相率いる労働党政権が誕生した歴史的転回点を現地で目撃した。二大政党制がわが国に定着する条件とは。イギリス政党政治の現実を再検討し、日本の新しい政治システムの可能性を探る現代人必読の一冊。
1 モデルとしてのイギリス政治(実際に見た総選挙
政権交代の実像
野党の生命力
二大政党制の変容と新たな政策争点)
2 日本における政党政治の課題(野党バブルの崩壊
無党派層は何を求めているか)
結び 日本政治の展望
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