ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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「エステやダイエットできれいに変身!」、「君も積極派人間へ変身!」等々、巷では変身願望を喚起するフレーズがあふれている。人はなぜ変身を夢見るのか?たとえば、ニーチェの永遠回帰が時間を克服するものであるならば、変身とは空間を克服するものであるといえるかもしれない。本書では、変身の現代的意味を身近な出来事から捉え、社会学や精神医学の手法を取り入れながら丁寧に考える。
第1章 変身する(「変身」という言葉
奇跡としての変身 ほか)
第2章 躁鬱という変身(マックスとミニー
幼児的万能感と役割距離 ほか)
第3章 ポストモダンと変身礼賛(人生歌謡の変容
人格の程度説 ほか)
第4章 忘却と記憶(偶然の足で踊る
忘却と記憶 ほか)
第5章 永遠回帰と無限変身(時間と空間の心理学
最後のニーチェ ほか)
第6章 変身願望と変身術(「成りたい」願望と「変わりたい」願望
変身する能力 ほか)
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