ちくま新書

日本経済の死角
─収奪的システムを解き明かす
河野龍太郎
著
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エロティシズムは、日本ではどのような歴史をたどって形づくられてきたのだろうか。西欧世界のエロティシズムと比較したとき、どのような固有性が見出せるのだろうか。またそれは、現在の性の状況にどのようにつながっているのか。江戸時代に出現した“もののあわれ”とよばれる感情を手がかりに、古代の源氏物語から、中世の軍記物、近世の近松門左衛門、近代の泉鏡花・天皇制などを経て、現代の三島由紀夫、村上春樹までを題材にして、西欧との対比をしながら深層に分け入ってゆくミステリアスな一著。
第1部 エロティシズムと時間性(文化とエロティシズム
観念としてのエロティシズム
熟してゆく時間 ほか)
第2部 近世日本のエロティシズム(近世以前
肉体の浮上
観念の反撃 ほか)
第3部 近現代日本のエロティシズム(近世の遺産
近代天皇制とエロティシズム
性への恐れ―森鴎外ドイツ3部作をめぐって ほか)
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