ちくま新書

日本経済の死角
─収奪的システムを解き明かす
河野龍太郎
著
loading...
景気は、好況、後退、不況、回復を繰り返すが、そこにはどんなメカニズムが働いているのか。それを解明する景気循環理論にはいかなる考え方があるのだろうか。経済理論は、現実の経済をどのように理解し分析するのか。本書は、経済活動の基盤となるお金と商品との関係を考えることから始まり、バブル経済の発生と崩壊、不良債権問題など現実の経済を取り上げて、土地や株などの資産価格はなぜ変動し、それがどういった商品や資金の流れを生み出すのかを、経済理論に基づいて平易に解説する。経済を着実に理解する力をつけるための一冊。
序章 本書の成り立ちと考え方
第1章 金融の仕組み
第2章 信用の価格―キャピタル・ゲインの経済学
第3章 バブルと景気循環
第4章 新古典派とケインズ派を分かつもの―価格の硬直性
第5章 新古典派経済学の考え方
第6章 価格の硬直性とケインズ経済学
第7章 「ケインズ対新古典派」の対立図式を超えて
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。