清水義範
( しみず・よしのり )1947年名古屋生まれ。愛知教育大学卒業。『蕎麦ときしめん』『永遠のジャック&ベティ』などでパスティーシュの手法を用いて話題になる。1988年『国語入試問題必勝法』で吉川英治文学新人賞を受賞。その後もパスティーシュ作品を数多く発表。主著に『おもしろくても理科』『アキレスと亀』『飛びすぎる教室』『冬至祭』『ドン・キホーテの末裔』『早わかり世界の文学』『行儀よくしろ。』など多数。
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「教育論」となると、学校教育を論じることになりがちだ。学校教育を批判し、文部科学省の方針を批判するのが、いい教育論なのだと。だが、世の大人にとってもっと身近な、今、自分がすべき教育のことを忘れてはいけない。たとえば、お葬式でどういう態度をとるか、オリンピックでどういう応援をするか、道をきかれたらどう答えるか、もらった宣伝ビラをどこに捨てるか、お祭りをどうやるか、困っている人をどう助けるか、…などは、その国の文化の中にあることで、その文化を継承させていく責任が大人にはある。今こそ、美しい日本人を育てるための教育論を、ここに展開する。
第1章 学力低下は大問題か
第2章 教育は学校だけのものではない
第3章 社会がしている教育
第4章 教育とは文化を伝承すること
第5章 生活習慣の美を守る
第6章 美しい日本語とは
第7章 今日本にある文化の危機
第8章 文化の崩れを正す教育
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