長山靖生
( ながやま・やすお )長山靖生(ながやま・やすお):1962年生まれ。評論家。鶴見大学歯学部卒業。歯学博士。開業医のかたわら、世相や風俗、サブカルチャーから歴史、思想に至るまで、幅広い著述活動を展開する。著書『日本SF精神史』(河出書房新社、日本SF大賞・星雲賞・日本推理作家協会賞)、『偽史冒険世界』(筑摩書房、大衆文学研究賞)、『帝国化する日本』(ちくま新書)、『日本回帰と文化人』(筑摩選書)、『萩尾望都がいる』(光文社新書)など多数。
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親子の絆が揺らいでいる。結婚しない人も増えている。人間関係が苦手な若者も急増中だ。他者との間にたちはだかる、厚くて高い壁を越えるために、いま、私たちには何が必要なのだろうか?本書では、家族であれ、伴侶であれ、あるいは同居する友人であれ、他人と「いっしょに暮らす」ことの意味と可能性を考える。そこから、人々は幸福をどのように捉え、それを得るためにどんな努力を重ねてきたのかをさぐる。自立を反社会性とせず、共生を癒着としない、そんなライフスタイルを築くための視野を拓く。
第1章 揺らぐ「ふつう」の結婚
第2章 危険な家族関係
第3章 いっしょに暮らせない人々
第4章 現在の共同生活事情
第5章 ひとりでない「ひとり暮らし」
第6章 いっしょに食べる
第7章 いっしょに働く
第8章 ご近所と暮らす
第9章 共同体ユートピア幻想
第10章 家族交換の可能性
第11章 最期の時の「いっしょ」まで
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