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ちくま新書

早わかり世界の文学 

——パスティーシュ読書術

定価

748

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06404-2

Cコード

0290

整理番号

712

2008/03/05

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

作家・清水義範の小説スタイルは「パスティーシュ(模倣芸術)」と呼ばれてきた。さかのぼれば、『旧約聖書』の「ノアの方舟」の話は『ギルガメシュ叙事詩』からの引用だと言われる。スタインベック『エデンの東』は『旧約聖書』のカインとアベルの物語から作られた。また、デフォーの『ロビンソン・クルーソー』に腹を立てて生まれたのがスウィフトの『ガリヴァー旅行記』である。世界の文学はつながっている。膨大な読書体験と創作の方法をひもとくことで、それがそのまま文学案内となる面白くて便利な一冊。

目次

講義1 パロディで文学はつながっている
補講1 パスティーシュの正体は何か
講義2 読書で学べること
補講2 私が決める世界十大小説
講義3 作文教室と創作方法
補講3 ユーモア文学論

著作者プロフィール

清水義範

( しみず・よしのり )

1947年名古屋生まれ。愛知教育大学卒業。『蕎麦ときしめん』『永遠のジャック&ベティ』などでパスティーシュの手法を用いて話題になる。1988年『国語入試問題必勝法』で吉川英治文学新人賞を受賞。その後もパスティーシュ作品を数多く発表。主著に『おもしろくても理科』『アキレスと亀』『飛びすぎる教室』『冬至祭』『ドン・キホーテの末裔』『早わかり世界の文学』『行儀よくしろ。』など多数。

この本への感想

新刊プレゼントで頂きました。どうもありがとうございました。
よくある小難しい文学論とは違い、本書は文学にまつわる談話が載っているような形なので、楽しく読めました。文学作品の解説の仕方がわかりやすくて面白いので、いつもは敬遠しがちな古典作品もちょっと読んでみようかなと、うっかり思わされてしまいました。

佐々木

さん
update: 2008/04/20

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