本当の経済の話をしよう
よりよく生きるための
経済学入門!webちくまの人気連載を書籍化
難解に見える経済学も、整理すれば実は簡単。わかりやすさで定評のある経済学者・若田部昌澄に、気鋭の評論家・栗原裕一郎が挑む、新しいタイプの対話式入門書。
- シリーズ:ちくま新書
- 1,034円(税込)
- Cコード:0233
- 整理番号:973
- 刊行日:
2012/08/06
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:320
- ISBN:978-4-480-06678-7
- JANコード:9784480066787
- 在庫 ×
長引くデフレ不況で「失われた20年」から未だに脱することのできない日本。この異常事態にもかかわらず「本当の経済の話」がなされていない。本質をとらえない議論がまかり通っているのだ。そこで経済学のエッセンスを「インセンティブ」「トレード・オフ」「トレード」「マネー」の四つに整理。よりよく生きるために必要な経済学の思考ツールの使い方を懇切丁寧に伝授する。わかりやすさに定評のある気鋭の経済学者と、シャープに切り込む評論家が展開する。知的でスリリングな対話式講義。
1 人はインセンティブに反応する(インセンティブは「飴と鞭」
歴史に見るインセンティブ
インセンティブ・ダークサイド
文壇と大相撲から考える「暗黙の共謀」)
2 トレード・オフ―あちらを立てればこちらが立たず(すべての道はトレード・オフに通じる
冷房を止めると死ぬ
財政危機で日本国家は破綻し年金は崩壊する!?
やっぱり経済成長が大事なワケ)
3 トレードが人々を結びつける(そろそろTPPについて本当の話をしよう
ほとんど何にでも市場はある
天才も凡人もお互いを必要としている
TPPは怖くない)
4 マネー―天下の回りものか諸悪の根源か(先立つものはおカネ
経済学で一番大事なことは金本位制が教えてくれた
ユーロ危機から金融政策は見えてくる
日銀のバレンタイン・プレゼントは義理チョコか?)
5 もう少し論じてみよう―四つのヒントを応用する(あなたは「幸福」の国ブータンに住みたいですか?
格差や貧困が問題だというけれど…
人間的な、あまりに人間的な
人文系は市場で生き残れるか?)
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