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ちくま新書

脳の誕生

——発生・発達・進化の謎を解く

思考や運動を司る脳は一個の細胞を出発点としてどのように出来上がったのか。30週、20年、10億年の視点から、その小宇宙が形作られる壮大なメカニズムを追う!

定価

946

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07101-9

Cコード

0245

整理番号

1297

2017/12/05

判型

新書判

ページ数

272

解説

内容紹介

私たちの脳は、たった1個の受精卵という細胞から、どのように出来上がったのだろう。本書は、四次元でダイナミックに生まれていく脳のドラマを解説する初の入門書である。神経組織やニューロンが作られ、脳の枠組みが出来上がる「発生」ステージ、ニューロンが突起を伸ばし繋ぎ合わされて大人の脳に成熟していく「発達」ステージ、地球史・生物史の視点からヒトの脳へ至る道筋をたどる「進化」ステージ―以上三部構成で、30週、20年、10億年の各スケールに立ち、脳という小宇宙が形作られる壮大なメカニズムを追う!

目次

1 脳の「発生」―胎児期(30週)(脳を構成する細胞の世界
はじまりは「管」
脳の区画の成立 ほか)
2 脳の「発達」―出生から成人まで(20年)(脳の配線はどのようにつくられるか
ニューロンの生存競争
生後の脳の発達 ほか)
3 脳の「進化」―地球スケール(10億年)(神経系の誕生
脳の進化を分子レベルで考える
脊椎動物の脳 ほか)

著作者プロフィール

大隅典子

( おおすみ・のりこ )

東北大学大学院医学系研究科教授、東北大学大学院医学系研究科附属創生応用医学研究センター長。1985年東京医科歯科大学歯学部卒業、1989年同大学院歯学研究科修了、博士(歯学)。東京医科歯科大学歯学部助手、国立精神・神経センター(当時)神経研究所室長を経て、現職。専門は脊椎動物の神経発生。著書に『脳の発生発達――神経発生学入門』(朝倉書店)、『脳から見た自閉症――「障害」と「個性」のあいだ』(講談社ブルーバックス)、訳書にゲアリー・マーカス『心を生み出す遺伝子』(岩波現代文庫)などがある。

この本への感想

作業療法士をしていて、疾患や発達障害に関連する脳科学の文献は読むが、その基礎になる発生についての本はあまりないので、とても勉強になったし、面白かった。進化の長い時間軸で、かつミクロの研究の最先端を簡潔に紹介していて、この分野の考え方がわかったのが、一番の収穫。

てつ

さん
update: 2020/09/13

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