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ちくま新書

大坂 民衆の近世史

——老いと病・生業・下層社会

江戸時代に大坂の庶民に与えられた「褒賞」の記録を読みとくと、今は忘れられた市井の人々のドラマが見えてくる。大坂の町と庶民の暮らしがよくわかる一冊。

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07111-8

Cコード

0221

整理番号

1294

2017/12/05

判型

新書判

ページ数

288

解説

内容紹介

江戸時代、大坂で市井の人びとはどんなふうに生きたのか?どんな仕事をしていたのか?どんな人生の荒波にもまれ、どうくぐり抜けたのか?江戸時代の「褒賞」の仔細な記録を読みとくと、当時の職業などのほか、病に倒れた親を支える孝行な娘や息子、没落した主人を支え続けた奉公人など、「名もなき」人びとのドラマが見えてくる。本書は巨大都市大坂の形成や町の構造、そして当時の人びとの暮らしを解説する。また江戸時代の「褒賞」が、現在の叙勲や褒章の制度にどのように受け継がれたのか、その歴史をたどる。

目次

第1部 巨大都市 大坂―社会と空間(舞台としての大坂―都市空間の形成
町方の社会組織)
第2部 孝子褒賞と忠勤褒賞(褒賞制度の展開
孝子褒賞―褒賞のパターンと条件1
忠勤褒賞―褒賞のパターンと条件2 ほか)
第3部 都市民衆の諸相―生業と扶助(町の扶助と仕事
大工職・陰陽師・按腹渡世―諸職と仲間
遊女・茶立女と歌舞伎役者 ほか)

著作者プロフィール

塚田孝

( つかだ・たかし )

1954年生まれ。東京大学文学部卒業。博士(文学)。専門は日本近世史。現在、大阪市立大学大学院文学研究科教授。主な著書に、『大坂の非人――乞食・四天王寺・転びキリシタン』(ちくま新書)、『歴史のなかの大坂』(岩波書店)、『身分制社会と市民社会』(柏書房)、『近世の都市社会史――大坂を中心に』(青木書店)、『近世身分制と周縁社会』(東京大学出版会)、『身分論から歴史学を考える』(校倉書房)、『都市大坂と非人』(山川出版社)、『近世身分社会の捉え方――山川出版社高校日本史教科書を通して』(部落問題研究所)などがある。

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