ちくま新書

日本経済の死角
─収奪的システムを解き明かす
河野龍太郎
著
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現代日本人の意識の深層は江戸時代と地続きであることが明らかにされつつある。したがって江戸の思想を支配していた三教―神道・儒教・仏教―にこそ、我々の内面の問題を解く鍵がある。幕藩体制に組み込まれた仏教。近世の思想界において主導的立場に立った儒教。国学の勃興と明治維新のイデオロギーとして機能した復古神道。これらはいかに交錯し、豊かな思想の世界をかたちづくっていたか。我々の基盤になっている思想の原風景を探訪し、その再構成を試みる野心作。
序章 近世の思想と宗教を見る視点
1 交錯する思想たち
2 復古から生まれた革新
3 “日本”というイデオロギー
4 近世的なるものと近代的なるもの
終章 近代への傾斜
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