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ちくま新書

国語教育の危機

——大学入学共通テストと新学習指導要領

2021年より導入される大学入学共通テスト。高校国語教科書の編集に携わってきた著者が、その試行テストの内容を分析し、看過できない内容にメスを入れる。

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07171-2

Cコード

0237

整理番号

1354

2018/09/05

判型

新書判

ページ数

288

解説

内容紹介

「大学入試センター試験」に代わって新しく導入される「大学入学共通テスト」。試行テスト等の内容を見る限りでは、本当に国語の大学入試問題なのかと首をかしげたくなる。新テストは、「新学習指導要領」の内容を先取りする形で作成されており、これが文部科学省の目指す理想形だとしたら、いま国語教育は重大な危機に瀕していると言えよう。「大学入学共通テスト」と「新学習指導要領」をつぶさに分析し、そこからかいま見える国語教育が抱える問題点を指摘し、警鐘を鳴らす。

目次

第1章 「大学入学共通テスト」の記述式問題例
第2章 「学習指導要領」の改訂
第3章 マークシート式問題の混迷
第4章 プレテストの分析1―記述式問題
第5章 プレテストの分析2―マークシート式問題
第6章 「国語」の力をとりもどす

著作者プロフィール

紅野謙介

( こうの・けんすけ )

1956年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。麻布高等学校教諭を経て、現在、日本大学文理学部教授、学部長。専攻は日本近代文学。メディア環境や多様な文化の広がりの中で文学を捉える試みを続けている。著書に『国語教育の危機』(ちくま新書)、『書物の近代』(ちくま学芸文庫)、『投機としての文学』(新曜社)、『検閲と文学』(河出ブックス)、『物語岩波百年史(1)「教養」の誕生』(岩波書店)、共編『ちくま小説選』『ちくま小説入門』(筑摩書房)、『日本近代短篇小説選』(岩波文庫)他多数。筑摩書房高等学校用国語教科書編集委員。

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