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ちくま新書

未来の再建

——暮らし・仕事・社会保障のグランドデザイン

深まる貧困、苛酷な労働、分断される人々。現代日本の根本問題を抉剔し、誰もが生きる上で必要なベーシック・サービスの充実を提唱。未来を切り拓く渾身の書!

定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07192-7

Cコード

0236

整理番号

1373

2018/12/05

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

頑張っても報われず、誰もが弱者になりうる社会。それが今の日本だ。生活不安が私たちを直撃し、弱者がさらに弱い者を叩く。そんな状況にあって、突破口は一体どこにあるのか?「くらしの場」、「はたらく場」、「保障の場」それぞれを再建し、自己責任社会から脱却すること。子育て、教育、医療、介護など、私たちが生きる上で必要不可欠な「ベーシック・サービス」を、すべての人に保障すること。来るべき時代への道筋を示す、希望の書である!

目次

第1章 生活困窮者を絶え間なく生む社会
第2章 引き裂かれる日本社会
第3章 日本の「労働」はなぜこれほど苦しいのか?
第4章 身近な世界を政策につなぐために―「ベーシック・サービス」の提唱
第5章 限定的で狭小な社会福祉からの脱却
第6章 「職業の再建」で分断を乗り越える
第7章 未来を再建せよ―すべてを失う前に

著作者プロフィール

井手英策

( いで・えいさく )

1972年福岡県生まれ。博士(経済学)。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学経済学部教授。財政社会学を専攻。著書に『経済の時代の終焉』(岩波書店)、『18歳からの格差論』(東洋経済新報社)、『財政から読みとく日本社会』(岩波ジュニア新書)、『富山は日本のスウェーデン』(集英社新書)など。

今野晴貴

( こんの・はるき )

1983年宮城県生まれ。NPO法人POSSE代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。年間2000件以上の労働相談に関わり、労働問題の調査研究、政策提言などに従事。著書に『ブラック企業』(文春新書)、『ブラックバイト』(岩波新書)、『ブラック企業から身を守る!会社員のための「使える」労働法』(イースト・プレス)など。

藤田孝典

( ふじた・たかのり)

1982 年茨城県生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事。聖学院大学人間福祉学部客員准教授。反貧困ネットワーク埼玉代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。ソーシャルワーカーとして活動する一方で、生活保護や生活困窮者支援のあり方に関し提言を行う。著書に『下流老人』(朝日新書)、『貧困クライシス』(毎日新聞出版)など。

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