左巻健男
( さまき・たけお )1949年栃木県生まれ。千葉大学教育学部卒業。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。専門は理科教育 、科学コミュニケーション。東京大学教育学部附属中高教諭、京都工芸繊維大学教授、同志社女子大学教授、法 政大学教授を歴任。大人の理科雑誌「理科の探検」編集長。近著には『中学生にもわかる化学史』(ちくま新書)、『世界史は化学でできている――絶対に面白い化学入門』(ダイヤモンド社)、『怖くて眠れなくなる元素』(PHP研究所)など。編著や監修も多数。
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世界は何からできているのだろうか。古代ギリシアの哲学者たちは考え「元素」を発想した。人間の手で世界は作り変えることができるはずだと、中世の錬金術師たちは実験をくり返して化学変化の基礎を築いた。やがて近・現代の科学によって元素の正体はぞくぞくと解明され、新元素さえ作り出せるようになった。かつてニュートンも夢想した“賢者の石”は実現しつつあるのか―。そんな化学の道程を歴史エピソードでたどり、最先端技術のすごさに迫る。
第1章 人類は火の利用から土器の焼成、金属の利用へ進んだ
第2章 二千数百年前、古代ギリシアの哲学者は考えた
第3章 錬金術のルーツと発展と衰退
第4章 真空の発見と気体の発見
第5章 ラボアジェの化学革命、ドルトンの原子論
第6章 新元素の発見と、周期表の“予言”
第7章 人工元素は現代の錬金術か
第8章 ノーベル賞級の現代日本の化学技術
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