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ちくま新書

二重国籍と日本

国の怠慢と非寛容な国籍法が原因で、自覚のないまま二重国籍者になったり、国籍を剥奪されたり、無国籍者に陥る悲劇が発生している。どこに問題があるか。

定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07257-3

Cコード

0232

整理番号

1440

2019/10/07

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

人は親や出生地を選べない。ますます多元的になる社会で、複数の国籍を持つ人は必然的に増えていく。蓮舫氏問題で脚光を浴びた「二重国籍」だが、国籍法の運用は旧態依然かつ不透明で、ナショナリズムに絡めた一方的なバッシングも目立った。外国出身者を親に持つ有望なスポーツ選手へ送られる拍手喝采の大きさとは、あまりにも対照的だ。国籍法の規定で外国居住の日本国民が国籍を剥奪される「悲劇」に抵抗する訴訟も起きている。国籍と日本人。私たちはどう考えればいいのか。いま、国民的議論が求められている。

目次

大坂なおみ選手が直面する国籍問題
第1部 蓮舫氏問題を考える(メディアの迷走
あらわになった国籍法の矛盾
国際結婚と国籍
「日台ハーフ」の中華民国国籍)
第2部 国籍と日本人(日本国籍の剥奪は正当なのか
国籍をめぐる世界の潮流
国籍法の読み方、考え方)
国籍に向き合う私たち

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