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ちくま新書

現代日本政治史

——「改革の政治」とオルタナティヴ

「改革」という語はいかにして日本政治のキーワードとなったか。現代政治を「改革の政治」という視点から再検討し、その混迷を打破する新たな政治像を模索する。

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07342-6

Cコード

0231

整理番号

1597

2021/09/07

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

「改革」という語はいかにして日本政治のキーワードとなったか。現代政治を「改革の政治」という視点から再検討し、その混迷を打破する新たな政治像を模索する。== 「改革」はいかにして政治の表舞台に躍り出たのか。長らく戦後政治の基調であった「保守vs革新」という構図は冷戦終結とともに崩壊し、一九九三年の政界再編以後、日本政治は保守の水ぶくれが進む。そこに現れたのが、旧来の保守政治を維持する守旧派と、その刷新を求める改革派という新たな対立軸だった。本書では「改革の政治」という視点から平成政治を再検討し、その混迷を打破するもう一つのヴィジョンを提示する。現実と格闘する政治学者が切り拓く、日本政治の新たな地平。

目次

序章 現代日本政治の対立軸
第1章 「保革対立」から「改革の政治」へ
第2章 「改革の号砲」としての政治改革
第3章 行政改革と「改革を競う野党」
第4章 構造改革と保守政治の再編成
第5章 「改革の政治」と民主党政権の性格
第6章 「改革」の鬼子としての維新
第7章 安倍政権と「改革」の曲がり角
終章 日本政治のオルタナティヴ

著作者プロフィール

大井赤亥

( おおい・あかい )

1980年東京都生まれ、広島市育ち。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。専門は政治思想史・現代日本政治。東京大学、法政大学、昭和女子大学などで政治学の講師を務める。著書に『ハロルド・ラスキの政治学』(東京大学出版会)、『武器としての政治思想』(青土社)が、共編著に『戦後思想の再審判――丸山眞男から柄谷行人まで』(法律文化社)がある。

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