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ちくま新書

「ひきこもり」から考える

——〈聴く〉から始める支援論

葛藤を言葉にできない「語れなさ」を抱えて立ちすくむ「ひきこもり」。その支援の本質は〈聴く〉ことにあるのです! 読むとなぜかホッとする支援論。

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07438-6

Cコード

0237

整理番号

1611

2021/11/08

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

「ひきこもり」支援とは〈生〉を支えることです。その根本には〈聴く〉ことが深く結びついています。〈聴く〉こと、それ自体がその人の存在を肯定し、意味づけるからです。一方の〈生〉が他方のそれを圧倒することなく、できるだけ対等につきあっていくには、どうすればよいのでしょうか。自分とは異なる人生を歩み、異なる価値観を培ってきた相手と、どのように向き合っていけばよいのでしょうか。本書では、「ひきこもり」を通して〈聴く〉ことを考えていきます。

目次

第1章 「ひきこもり」支援の現在
第2章 調査者としての経験から得たこと
第3章 “聴くこと”から支援を掘り下げるための五つの論点
第4章 “語れなさ”と向き合う1
第5章 “語れなさ”と向き合う2
第6章 支援論―フラットな関係を目指して
第7章 居場所論―フラットなお付き合いのための一提案
補論 コロナ禍のもとの「巣ごもり生活」と「ひきこもり」は同じか?

著作者プロフィール

石川良子

( いしかわ・りょうこ )

石川良子(いしかわ・りょうこ)1977年神奈川県生まれ。松山大学人文学部教授。専攻は社会学・ライフストーリー研究。主な著書に、『ひきこもりの〈ゴール〉』(青弓社ライブラリー)、共編著に『ライフストーリー研究に何ができるか』(新曜社)、『ひきこもりと家族の社会学』(世界思想社)、共著に『「ひきこもり」への社会学的アプローチ』(ミネルヴァ書房)、『排除と差別の社会学』(有斐閣)、『教育における包摂と排除』(明石書店)、『インタビューという実践』(新曜社)などがある。

この本への感想

人はなぜ「ひきこもる」のだろうか? 「ひきこもり」の本質とは何か?
を考えさせる幾つかの文脈に出会い、ハットする。

「ひきこもり」の経験の無い物が、当事者と同質の「気持ち」に本当になれるのか? 共感を得るのは無理。しかし、「気付く」ことへのアプローチの大切さは極めて重要だと感じる。本書を通じてあらためて、自分自身の日々の就労支援の在り方を問い直してみた。

ワース

さん
update: 2021/12/08

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