伊豫谷登士翁
( いよたに・としお )1947年京都府生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京外国語大学外国語学部教授を経て、一橋大学院社会学部教授。グローバリゼーション・スタディーズ、移民研究専攻。著書『グローバリゼーションとは何か』(平凡社)『変貌する世界都市』(有斐閣)『グローバリゼーションと移民』(有信堂高文社)など、訳書に『グローバリゼーションの時代』(平凡社)などがある。
loading...
新型コロナウィルス感染症の世界的流行は、現代という時代がいかに人や資本、商品・サービスなどのグローバルな移動に依存したものであるかということを明るみに出した。他方で、今回のコロナ禍における行動制限や近年世界各地で生じている自国第一主義および排外主義の高まりは、これまで国家の役割を低下させ、世界を均質化し、国民という単位を無効にしていくものと捉えられてきたグローバリゼーションのありようとは逆行しているようにもみえる。そもそもグローバリゼーションとは何か、グローバリゼーションと国家およびナショナリズムとはどのような関係のあるのか。日本におけるグローバリゼーション研究を主導してきた著者が、グローバリゼーションの時代としての現代を総体的に明らかにし、これからの世界像を見定めるための確かな見取り図を提示する。
移動という経験
第1部 グローバリゼーションの時代(グローバリゼーションを学ぶ
移動と場所を問いなおす
グローバル資本と世界経済 ほか)
第2部 移動とは何か(移動のなかに住まう
難民が問題になるとき
「アジア」を問いなおす ほか)
第3部 場所の未来(境界からみる多文化共生
人の移動とコミュニティという場)
人の移動をどう考えるか
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。