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ちくま新書

全国水平社1922‐1942

——差別と解放の苦悩

人の世に熱あれ! 人間に光あれ! 部落差別からの解放を訴えて結成された全国水平社。戦時体制下に消滅するまでの組織、思想、運動、人、その全体像に迫る。

定価

1,034

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07453-9

Cコード

0221

整理番号

1631

2022/02/07

判型

新書判

ページ数

320

解説

内容紹介

全国水平社が創立されてから、二〇二二年で一〇〇周年を迎える。その存在は二〇年間であったが、近代日本社会に存在する部落差別からの解放を、部落民自らが求めて結成した画期的な社会運動団体である。戦時体制下に組織は消滅するが、苦悩に満ちたその軌跡は、自由と平等を願う私たちに多くの教訓を与えてくれるはずである。

目次

序章 近代の部落問題
第1章 全国水平社の創立
第2章 社会・無産勢力・権力
第3章 部落差別と糺弾闘争
第4章 日本と世界への発信
第5章 思想的潮流と路線対立
第6章 全国水平社の消滅

著作者プロフィール

朝治武

( あさじ・たけし )

朝治武(あさじ・たけし) 1955年、兵庫県生まれ。大阪市立大学文学部卒業。大阪人権博物館館長。専門は、水平運動史を軸とした近現代部落史。著書は、『水平社の原像』(解放出版社、2001年)、『アジア・太平洋戦争と全国水平社』(解放出版社、2008年)、『差別と反逆-平野小剣の生涯』(筑摩書房、2013年)、『水平社論争の群像』(解放出版社、2018年)、『韓国歴史ドラマの再発見』(解放出版社、2019年)。

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