中尾茂夫
( なかお・しげお )中尾 茂夫(なかお・しげお):1954年生まれ。長年にわたって、大阪と東京で大学教員を務める。現在は東京を離れ、作家。経済学博士。海外での客員教授や研究員歴が多く、著書は『ジャパンマネーの内幕』(岩波書店、第32回エコノミスト賞)、『日本が外資に喰われる』『世界マネーの内幕』(ともにちくま新書)ほか多数。
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リーマンショック後、莫大な資金がタックス・ヘイブンに流入した結果、「1%vs99%」といわれる貧富の格差が世界中で進み、それは国境を越えて二極化している。グローバリズムの浸潤とともに、経済の軸はモノ作りから金融・情報が激しく行き交う「市場」に移っているにもかかわらず、日本は立ちすくんでいるように見える。しかし、一方で、それが深い闇に包まれていることもまた事実である。金融は世界をどう動かしているのか。マネー興亡の歴史を通観し、現代の深層に迫る。
序章 二〇〇八年と二〇二一年
第1章 マネーの動きを追う
第2章 リーマンショックで起きていたこと
第3章 世界マネーフローの政治経済学
第4章 国際金融の戦後史
第5章 マネーから眺めた近代
終章 松本清張は何を考えていたか
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