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ちくま新書

世界マネーの内幕

——国際政治経済学の冒険 

第二次大戦以降、国際金融を影で動かしてきたものの歴史を繙き徹底検証。剥き出しのマネーパワーに翻弄されてきた日本が置かれた状況の真実を明らかにする。

定価

1,265

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07465-2

Cコード

0233

整理番号

1642

2022/03/08

判型

新書判

ページ数

416

解説

内容紹介

リーマンショック後、莫大な資金がタックス・ヘイブンに流入した結果、「1%vs99%」といわれる貧富の格差が世界中で進み、それは国境を越えて二極化している。グローバリズムの浸潤とともに、経済の軸はモノ作りから金融・情報が激しく行き交う「市場」に移っているにもかかわらず、日本は立ちすくんでいるように見える。しかし、一方で、それが深い闇に包まれていることもまた事実である。金融は世界をどう動かしているのか。マネー興亡の歴史を通観し、現代の深層に迫る。 

目次

序章 二〇〇八年と二〇二一年
第1章 マネーの動きを追う
第2章 リーマンショックで起きていたこと
第3章 世界マネーフローの政治経済学
第4章 国際金融の戦後史
第5章 マネーから眺めた近代
終章 松本清張は何を考えていたか

著作者プロフィール

中尾茂夫

( なかお・しげお )

1954年生まれ。国際金融研究家・著述家。経済学博士。大阪と東京での39年の大学教員生活をへて現在に至る。海外ではシカゴ連邦準備銀行やタイNIDA等で客員研究員、西ミシガン大学や中国人民大学等で客員教授、国内では、NHKやJBIC(国際協力銀行)で調査主査を務める。主な著書に、『ジャパンマネーの内幕』(岩波書店、第32回エコノミスト賞)、『金融グローバリズム』(編著、東京大学出版会)、『FRB ドルの守護神』(PHP新書)、『トライアングル資本主義』(東洋経済新報社)、『ドル支配は続くか』『ハイエナ資本主義』、『日本が外資に喰われる』(以上、ちくま新書)他。

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