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ちくま新書

日本の中絶

日本では10人にひとりが経験者といわれる中絶。経口中絶薬の承認から中絶のスティグマ、配偶者同意要件まで、中絶問題の研究家が、世界の動向に照らして日本における中絶の問題点と展望を示す。

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07499-7

Cコード

0247

整理番号

1677

2022/08/04

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

日本では10人にひとりが経験者といわれる中絶。経口中絶薬の承認から中絶のスティグマ、配偶者同意要件まで、中絶問題の研究家が、世界の動向に照らして日本における中絶の問題点と展望を示す。昨今、中絶をめぐる議論が続いている。経口中絶薬の承認から配偶者同意要件まで、具体的にこの問題をどうとらえればいいのか。戦後かつて日本は「中絶天国」と呼ばれた。その後、世界が中絶の権利を人権として認めていく流れにあるなか、日本では女性差別的イデオロギーが社会に影を落としている。中絶問題の研究家が、歴史的経緯をひもとき、今後の展望を示す。

目次

第1章 なぜ中絶はタブー視されるのか
補論1 刑法堕胎罪と母体保護法
第2章 日本の中絶医療
補論2 日本の中絶方法の特殊さ
第3章 中絶とはどういう経験か
第4章 安全な中絶
補論3 中期中絶とはなにか
第5章 性と生殖の権利
補論4 経口中絶薬をめぐる情報
第6章 これからの中絶
補論5 不妊治療の保険適用

著作者プロフィール

塚原久美

( つかはら・くみ )

金沢大学医薬保健研究域薬学系非常勤講師。中絶問題研究家、中絶ケアカウンセラー。翻訳・執筆業での活動を経て、2009年、金沢大学大学院社会環境科学研究科博士課程修了。著作に『中絶技術とリプロダクティヴ・ライツ』(勁草書房)、訳書に『中絶がわかる本』(アジュマ)など。

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