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ちくま新書

東北史講義【近世・近現代篇】

米穀供給地として食を支え、近代以降は学都・軍都として人材も輩出、戦後は重工業化が企図された。度重なる災害も念頭に、中央と東北の構造を立体的に描き出す。

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07522-2

Cコード

0221

整理番号

1713

2023/03/07

判型

新書判

ページ数

272

解説

内容紹介

米穀供給地として食を支え、近代以降は学都・軍都として人材も輩出、戦後は重工業化が企図された。度重なる災害も念頭に、中央と東北の構造を立体的に描き出す。「東北」とは、幕末から近代において作られた言葉である。古代以来の律令制国たる陸奥・出羽二国の領域を「東北」と呼称して、地方の一体性を強調する現象が発生していくのは、主に近代以降のこと。時としてそこには「後進」や「周辺」の意味が込められている場合がある。本書は、この問題関心のもと、近世・近現代の東北史を三つの視点から描写する。一点目は、中央との位置。二点目は、各地との交流。三点目は、中央の影響力のもとでの地域の独自性である。

目次

近世の幕開けと諸藩の成立
藩政の展開と藩主
社会の変容と諸藩
幕末の諸藩と戊辰戦争
明治政府と東北開発
近代日本の戦争と東北の軍都
戦時体制と東北振興
戦前戦後の東北の流通経済―百貨店を中心に
特論 奥羽の幕領と海運
特論 神に祀られた藩主―弘前藩四代藩主 津軽信政
〔特論〕近世後期の災害と復興・防災
〔特論〕東北開発と地域有力者
〔特論〕近代東北の教育と思想家
〔特論〕東日本大震災と歴史学―史料レスキューの現場から考える
〔特論〕東日本大震災と地域社会―福島県双葉郡富岡町の原発立地から全町避難を考える

著作者プロフィール

東北大学日本史研究室

( とうほくだいがくにほんしけんきゅうしつ )

柳原 敏昭(やなぎはら・としあき):責任編集。東北大学大学院文学研究科教授。/堀 裕(ほり・ゆたか):責任編集。東北大学大学院文学研究科教授。/安達 宏昭(あだち・ひろあき):責任編集。東北大学大学院文学研究科教授。/籠橋 俊光(かごはし・としみつ):責任編集。東北大学大学院文学研究科准教授。

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