井上智太郎
( いのうえ・ともたろう )井上 智太郎(いのうえ・ともたろう):1971年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、共同通信社入社。長崎支局や千葉支局を経て外信部からソウル特派員(2007~10年)、ワシントン特派員(13~16年)、北京特派員(18年~21年、平壌支局長兼務)。政治部(10~11年)で外務省や防衛省、自民党を担当。北朝鮮経済や制裁をめぐる報道で17年度「ボーン・上田記念国際記者賞」受賞。現在は外信部副部長。
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日本を敵視する独裁国家が核武装したことで我が国の安全保障環境は劇的に変わった。北朝鮮の核開発の動機は米韓への対抗、金王朝の維持にあったが、繰り返されるミサイル発射の挑発が不測の事態につながる可能性はないか。北朝鮮が核を使うとしたらどのようなシナリオが考えられるのか。北朝鮮の兵器開発を支えるヒト、金と技術の世界ネットワーク、背後に見え隠れする中国とロシア。米朝交渉の舞台裏。すぐ隣に誕生した新興核保有国の虚実交えた生き残り戦略を読み解き、核兵器使用をいかに封じていくか考察する。
序章 世界最速のミサイル開発
第1章 核武装の動機と秘密ネットワーク
第2章 「前線」となる日本―米朝危機の内幕
第3章 金正恩の誤算―往復書簡を読み解く
第4章 北朝鮮の核ドクトリン―報復から先制へ
第5章 軍拡の時代
終章 終末時計の残り時間
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