経済学の思考軸 ─効率か公平かのジレンマ
「個人の幸せ」を出発点としている経済学が「社会の理想」を議論できるのか。効率と公平というせめぎ合う2本の評価軸で人口減少下の経済運営について考え抜く。
経済学は、資源や財源など与えられた制約の中でどうやりくりするかという問題に絶えず直面し、解決策をひねり出そうとします。「拡大する格差を何とかするには」「全世代型社会保障は可能なのか」「市場メカニズムのカギを握る情報というファクター」「人口減少下におけるトレードオフの大命題」…難題の数々に、経済学の“ものの考え方”を駆使して、効率と公平という2本の評価軸をもとに、その発想と思考を交通整理します。「経世済民」をとことん突き詰め、社会全体の「幸せ」について追究する一冊。
第1章 出発点はあくまでも個人(個人か社会か
経済学の発想でどこまで突っ走れるか
経済学で「幸せ」を語れるか)
第2章 経済学の2本立て構造(効率性の観点からの問題提起
経済学は公平性をどう裏づけるのか
せめぎ合う効率性と公平性)
第3章 教科書では教えない市場メカニズム(評判の悪い市場メカニズム
医療保険の強制加入―その奇妙な理由づけ
あまりにも特殊な教育市場
情報収集をサボることのコスト)
第4章 経済学は将来を語れるか(現在と将来をつなぐ架け橋
人口減少下における政府の介入
将来世代にどこまで思いを馳せられるか
人口減少にどう立ち向かうか)
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