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ちくま新書

ヤクザが消えた裏社会

更生を望んでも、許さない自己責任社会の代償とは

暴力団排除と裏腹に悪質な組織的犯罪が増加している。なぜ元ヤクザは更生できず、裏社会に逆戻りしてしまうのか。誰もが安心に暮らせる社会のあり方を提案する。

定価

1,012

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07728-8

Cコード

0236

整理番号

1899

2026/02/05

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

更生を望んでも、許さない
自己責任社会の代償とは──?

ヤクザや暴力団は街から一掃されたかに見えたが、「もっと悪い奴」がやって来た。

本当に安心で安全な社会はどうしたら実現できるのか。


黒いスーツにサングラス、肩で風切るヤクザは、もういない。しかし、今の「クリーンな社会」では、お年寄りが悪質な犯罪に巻き込まれ、若者が闇バイトに手を染めている。姿の見えない悪人が増加してしまったのだ。暴力団排除条例によって、反社会勢力は社会から一掃されたかに見えたが、不寛容な社会が、更生を望む人々の社会復帰を妨げている。彼らを裏社会に還流させ、表社会から悪人を排除し続けていれば、本当に「安心」が実現するのか。行き過ぎた自己責任社会を問いなおす。

目次

序章 暴力団博士とよばれて
第一章 アンタッチャブルな存在
第二章 世間のまなざし
第三章 近代化の立役者
第四章 裏社会のサービス業
第五章 悪なき時代に生まれる悪
終章 排除ではなく、社会的包摂を

著作者プロフィール

廣末登

( ひろすえ・のぼる )

廣末 登(ひろすえ・のぼる):1970年、福岡市生まれ。社会学者、博士(学術)。専門は犯罪社会学。龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員、2001年、北九州市立大学法学部卒業、08年、同大学大学院社会システム研究科地域社会研究科博士後期課程修了。国会議員政策担当秘書、熊本大学イノベーション推進機構助教、久留米大学非常勤講師、福岡県更生保護就労支援事業所長等を経て、現職。裏社会の実態を科学的調査法に基づいた取材を重ね、一次情報をもとに解説する。著書に『ヤクザになる理由』『だからヤクザを辞められない――裏社会メルトダウン』(ともに新潮新書)、『ヤクザと介護――暴力団離脱者たちの研究』『テキヤの掟――祭りを担った文化、組織、慣習』(ともに角川新書)、『闇バイト――凶悪化する若者のリアル』(祥伝社新書)等がある。

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