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ちくま学芸文庫

ニーチェ全集 2

——悲劇の誕生

「アポロン的」と「ディオニュソス的」の二大原理によりギリシア悲劇の起源と本質を究明する若き文献学者時代のニーチェの処女作。 【解説: 塩屋竹男 】

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08072-1

Cコード

0110

整理番号

-1-2

1993/11/04

判型

文庫判

ページ数

576

解説

内容紹介

ギリシア的明朗性の背後には古代ギリシア人の運命的ペシミズムが隠されているのではないのか。「アポロン的なるもの」と「ディオニュソス的なるもの」の二つの世界観の対立と統一の原理によって、ギリシア悲劇の起源と本質を問う不朽の名著『悲劇の誕生』。新進の古典文献学者時代のニーチェが、音楽家ヴァーグナーの楽劇に天才の理想とドイツ文化再生の希望を託し、若き日の情熱を傾けて世に送り出したモニュメンタルな処女作である。本書のほか、『悲劇の誕生』の思想圏に位置する「ギリシア人の悲劇時代における哲学」「ホメロスと古典文献学」な

目次

悲劇の誕生―あるいはギリシア的精神と悲観主義(或る自己批判の試み(一八八六年)
音楽の精神からの悲劇の誕生(一八七〇年‐一八七一年))
『悲劇の誕生』の思想圏から(ギリシアの楽劇(一八七〇年一月一八日に行なわれた講演)
講演「ソクラテスと悲劇」の断片(一八七〇年二月一日に行なわれたもの)
ディオニュソス的世界観(一八七〇年夏)
ギリシアの国家(一八七一年)
音楽と言葉について(一八七一年))
ホメロスの競争(一八七二年
初稿から(一八七一年))
ギリシア人の悲劇時代における哲学(序言(推定一八七四年)
後の序言(一八七九年末)
「本論」(一八七三年)
継続のための草案(一八七三年初頭)
草案覚え書き(一八七二年の夏から))
ホメロスと古典文献学

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