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ちくま学芸文庫

大衆の反逆

二〇世紀の初頭、《大衆》という現象の出現とその功罪を論じながら、自ら進んで困難に立ち向かう《真の貴族》という概念を対置した警世の書。

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08209-1

Cコード

0136

整理番号

-10-1

1995/06/07

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

1930年刊行の大衆社会論の嚆矢。20世紀は、「何世紀にもわたる不断の発展の末に現われたものでありながら、一つの出発点、一つの夜明け、一つの発端、一つの揺籃期であるかのように見える時代」、過去の模範や規範から断絶した時代。こうして、「生の増大」と「時代の高さ」のなかから『大衆』が誕生する。諸権利を主張するばかりで、自らにたのむところ少なく、しかも凡庸たることの権利までも要求する大衆。オルテガはこの『大衆』に『真の貴族』を対置する。「生・理性」の哲学によってみちびかれた、予言と警世の書。

目次

第1部 大衆の反逆
1 充満の事実
2 歴史的水準の向上
3 時代の高さ
4 生の増大
5 一つの統計的事実
6 大衆人解剖の第一段階
7 高貴な生と凡俗な生――あるいは、努力と怠惰
8 大衆はなぜすべてのことに干渉するのか、しかも彼らはなぜ暴力的にのみ干渉するのか
9 原始性と技術
10 原始性と歴史
11 「慢心しきったお坊ちゃん」の時代
12 「専門主義」の野蛮性
13 最大の危険物=国家

第2部 世界を支配しているのは誰か
14 世界を支配しているのは誰か
15 真の問題は何か

あとがき
「ちくま学芸文庫」版あとがき
訳者解説

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