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ちくま学芸文庫

定家明月記私抄 続篇

壮年期から、承久の乱を経て八〇歳の死まで。乱世を生きぬき宮廷文化最後の花を開いた藤原定家の人と時代を浮彫りにする。 【解説: 井上ひさし 】

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08286-2

Cコード

0195

整理番号

-3-3

1996/06/10

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

凉秋九月月方ニ幽ナリ―平安文化の最後に大輪の花を咲かせ、その終焉をも見とどけた藤原定家。源平争闘の中に青春期を持った彼は、後半生でもまた未曾有の乱世に身をおかねばならない。和歌を通して交渉のあった源実朝の暗殺、パトロンであり同時に最大のライヴァルでもあった後鳥羽院の、承久の乱による隠岐配流。定家の実像を生き生きと描きつつ、中世動乱の全容を甦らせる名著。続篇は定家壮年期から八十歳の死まで。

目次

続篇の序
公卿補任
歯取リノ老嫗ヲ喚ビ、歯ヲ取ラシム
遊芸人と天皇
天下ノ悪事、間断ナシ
幕府歌会
明月記断続
拾遺愚草完成
源実朝〔ほか〕

著作者プロフィール

堀田善衞

( ほった・よしえ )

1918年、富山県高岡市に生まれる。慶応大学文学部フランス文学科 を卒業。1952年、「広場の孤独」その他の作品により芥川賞を受賞。主な作品に『海鳴りの底から』、『若き日の詩人たちの肖像』、『方丈記私記』、『ゴヤ』、『スペイン断章』、『定家明月記私抄』、『ミシェル 城館の人』などがある。50年に及ぶ文業は、『堀田善衞全集・全16巻』(筑摩書房)に集成されている。1998年没。

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