ちくま学芸文庫
悪文の構造
─機能的な文章とは
千早耿一郎
著
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「アラブ」とはだれか。定住は頽廃につながるとする「移動哲学」。1960年代末から、サウディ・アラビアはメッカにほど近い地で、砂漠の民のただなかにとびこみフィールドワークを重ねた著者は、アラブの家族と寝食を共にし、語り合い、ありのままの暮らしのディテールを見つめることから、厳しい自然と戦いながら生きる彼らの、西欧とも私たちとも異質なものの見方、考え方、生活哲学をていねいに考察していく。しなやかな目と距離感で異文化の本質を掘り下げた不朽の名作。
1 日記より―あるアラビアの一日(マリアムの憂鬱
夜のつどい
荒野の朝 ほか)
2 フィールド・ノートより―荒野に生きる人々(食べること、飲むこと
伝統衣装、イスラームと沙漠の産物
住いは女のもの ほか)
3 雑記帳より―移動文化を考える(町のアラブと沙漠のアラブ
アラブのものの見方
アラブとのつきあい)
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