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ちくま学芸文庫

インド神話

——マハーバーラタの神々

天地創造から始まるヒンドゥー教の壮大な神々の叙事詩

悠久の時間と広大な自然に育まれたインド神話の世界を原典から平易に紹介する。神々と英雄たちが織りなす多彩にして奇想天外な神話の軌跡。

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08730-0

Cコード

0114

整理番号

-14-14

2003/01/08

判型

文庫判

ページ数

352

解説

内容紹介

悠久の時間と広大な自然に育まれたインド神話の世界を原典から平易に再現した紹介書。ヴェーダ聖典中の神々と神話から始まり、大叙事詩『マハーバーラタ』を中心として重要な神話を選び出し、他の伝承と比較することにより、有名なインド神話を可能な限り網羅した。不死の霊水アムリタ(甘露)を手に入れるため、神々と悪魔たちとが協力し、マンダラ山を棒にして大海を攪拌する「乳海攪拌」の神話、雨を降らせるため天女が仙人を誘惑する「一角仙人伝説」、猪・人獅子・朱儒・ラーマ・クリシュナなどに化身して、悪魔と闘うものたちを助ける「ヴィシュヌの十化身」、最も崇拝を集めるクリシュナの偉業に関する伝説などを含む。

目次

第1章 ヴェーダの神話
ヴェーダ文献について
リグ・ヴェーダの神々
リグ・ヴェーダの創造神話
ブラーフマナの創造神話
ブラーフマナの神話
(一)洪水伝説 (二)天女ウルヴァシー(三)山の翼を切ったインドラ(四)三都を破壊するシヴァ

第2章 叙事詩の神話
大海の攪拌と甘露
竜を食うガルダ鳥
金剛杵(ヴァジュラ)の由来
海水を飲みほしたアガスティヤ仙
ガンガー(ガンジス)の降下
インドラの復権
ヴァシシタとヴィシュヴァーミトラ
南十字星になった王
シャクンタラー物語
天女ランバー
天女ティローッタマー
一角仙人の伝説
チャヴァナの回春
生命を妻に与えたルル
海中火の伝説
シビ王の捨身
長寿の亀
蛙の奥方
毘沙門天と羅刹王
スカンダ(韋駄天)の誕生
シヴァとパールヴァティー

第3章 ヴィシュヌ神話
梵天がヴィシュヌの臍から生じたこと
北極星となったドゥルヴァ
ヴィシュヌの化身(アヴァターラ)
(一)猪となったヴィシュヌ (二)人獅子となったヴィシュヌ(三)亀となったヴィシュヌ(四)朱儒となったヴィシュヌ(五)魚となったヴィシュヌ(六)ラーマとなったヴィシュヌ(七)パラシュラーマとなったヴィシュヌ(八)クリシュナとなったヴィシュヌ (九)ブッダとなったヴィシュヌ
(一〇)カルキとなったヴィシュヌ

第4章 クリシュナ伝説
(一)ヴィシュヌ神の降臨(二)クリシュナの誕生(三)幼児クリシュナ(四)クリシュナの少年時代(五)カーリヤ竜を退治する(六)牧女たちの衣服を奪う(七)ゴーヴァルダナ山を持ち上げる(八)カンサの誅殺(九)クリシュナの結婚 (一〇)プラデュムナ

参考文献
文庫版あとがき
事項索引
神名・人名索引

著作者プロフィール

上村勝彦

( かみむら・かつひこ )

1944年、東京浅草に生まれる。2003年、逝去。1967年、東京大学文学部卒業。1970年、同大学院人文科学研究科(印度哲学)修士課程修了。サンスクリット詩学専攻。元東京大学東洋文化研究所教授。主な著訳書に、『屍鬼二十五話』(平凡社東洋文庫)、『カウティリヤ実利論』(岩波文庫)、『インド神話』(ちくま学芸文庫)、『原典訳マハーバーラタ』(ちくま学芸文庫)、『始まりはインドから』(筑摩書房)、『インド古典演劇論における美的経験』(東京大学出版会)、『バガヴァッド・ギーター』(岩波文庫)、『インド古典詩論研究』(東京大学出版会)、『真理の言葉・法句経』(中央公論新社)など。

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