J.G.フレイザー
( ふれいざー,J.G )1854~1941年。スコットランド生まれの人類学者。グラスゴー大学卒 業後、ケンブリッジのトリニティ・カレッジに進み、リヴァプール大学教授、トリニティ・カレッジ教授を歴任。1914年にはナイトに叙任。他の著書に『金枝H』『トーテミズムと外婚制』など。
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1,650
円978-4-480-08738-6
0139
-18-2
2003/02/10
文庫判
544
頁著者は二つの問いを立てた。「第一に、なぜ祭司は前任者を殺さなければならないのか? そして第二、なぜ殺す前に、〈黄金の枝〉を折り取らなければならないのか?」森の聖なる王、樹木崇拝、王と祭司のタブー、王殺し、スケープゴート、外在魂……大きな迂回とおびただしい事例の枚挙を経て、探索行は謎の核心に迫る。答えはある意味であっけないが、モティーフは素朴ではなかった。ロバートソン・スミスのセム族宗教史に多くを負いながら、それと微妙な距離をとると同時に、ルナンへの傾倒を韜晦してやまないフレイザー。本書を手の込んだ文化相対主義的キリスト教起源史と読むこともできる。さて、再び、「金枝」とは何か? 初版完訳、全二巻完結。
第三章 神殺し(承前)
第十節 動物としての穀物霊
第十一節 神を食すること
第十二節 神聖な動物を殺すこと
第十三節 害悪の転移
第十四節 害悪の追放
第十五節 スケープゴートたち
第十六節 メキシコの神殺し
第四章 金枝
第一節 天と地の間
第二節 バルドル
第三節 民話における外在の魂
第四節 習俗における外在の魂
第五節 結び
補遺 初収穫の奉納
訳者あとがき
索引
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