loading...

ちくま学芸文庫

呪われた部分 有用性の限界

『呪われた部分』草稿、アフォリズム、ノートなど15年にわたり書き残した断片。バタイユの思想体系の全体像と精髄を浮き彫りにする待望の新訳。

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08747-8

Cコード

0110

整理番号

-12-4

2003/04/09

判型

文庫判

ページ数

416

解説

内容紹介

本書は、20世紀の重要な思想家ジョルジュ・バタイユが約15年にわたり書き継いだ、書籍『呪われた部分』の草稿原稿、アフォリズム、ノート、構想をまとめたものである。栄誉、笑い、供犠、エロティシズムなどのさまざまな形の浪費についての断章は、バタイユの未完の体系を浮き彫りにしながら、『呪われた部分』『至高性』『エロティシズムの歴史』などのバタイユの思想の根幹をも宿している。バタイユの思想の源流とエッセンスをたどる待望の書、新訳で文庫に登場。

目次

第1部 呪われた部分 有用性の限界(銀河、太陽、人間
非生産的な浪費
私的な浪費の世界
生の贈与
冬と春
戦争
供犠)
第2部 構想と断章(アフォリズムと一般的な断章
一九三九年から一九四一年の構想と断章
一九四一年から一九四三年の構想と断章
一九四四年三月の断章
一九四五年の構想と断章)

著作者プロフィール

ジョルジュ・バタイユ

( ばたいゆ,じょるじゅ )

1897-1962年。フランスの思想家。大戦前から戦後にかけて、文学・思想・芸術・宗教学・政治等広範な領域で批評活動を行い、現代に至るまで大きな影響を与えつづけている。思想書:『エロティシズム』『無神学大全』『至高性』他。小説:『青空』『眼球譚』『マダム・エドワルダ』他。

中山元

( なかやま・げん )

中山 元(なかやま・げん):1949年生まれ、東京大学教養学部教養学科中退。哲学者・翻訳家。哲学サイト「ポリロゴス」を主宰。『戦争の思想史』『〈他社〉からはじまる社会哲学』(平凡社)、『フロイト入門』(筑摩選書)、『思考の用語辞典――生きた哲学のために』(ちくま学芸文庫)、『フーコー入門』『高校生のための評論分キーワード100』(ちくま新書)、『わたしたちはなぜ笑うか――笑いの哲学史』(新曜社)などの著書のほか、アレント『責任と判断』、『メルロ=ポンティ・コレクション』、カント『純粋理性批判』1-3、など多くの翻訳書がある。最近でも数々のアンソロジーを編むなど八面六臂の活躍。

シリーズ・関連本

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

夏休みにぴったりの本