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定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08809-3

Cコード

0121

整理番号

-14-1

2004/02/10

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

「江戸は極楽である、しかし失われる運命にあった極楽である」―こう言ったのは福沢諭吉だった。経済的な平等政策がいきわたり、一種社会主義的な極楽世界だった、というのだ。士農工商の身分を敷き、封建秩序の下に統治されていたとされる江戸時代が、なぜ「社会主義的極楽」なのか。支配される“自由な庶民”と支配する“窮屈な武士”、このふたつの関係が織りなす江戸世界の統治構造を、日本とイギリスとの比較を通して考察する。「かわいそうな江戸」の復権を試みる著者が、歴史学の垣根をこえ、「暗く陰惨な封建社会」にも「活気あふれる明るい近代社会」にも偏らない江戸像を提示する。

目次

第1部 論争の森―権力と所有(森の常識、日本の非常識
「国体」の西と東―民間とカントリー
脱封建の「先進国」)
第2部 支配と階級(「階級」と読み書き
動く江戸から「近代国家」まで
一揆は春闘か
江戸の遺産―選挙と「民主主義」)
第3部 補論―江戸細論(財産としての選挙区
徂徠とカントリー
維新はブルジョア革命か
階級―江戸の伝統と国際的文脈 ほか)

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